CASE-05うつ
60代/女性/主婦
皆さん、私に初めて会うと、本当に「うつ」だったのですか? という顔をされます。
明るく元気な印象があるようなのですが、実は、私はうつでした。
私が「うつ」になった原因は一つではありません。一つは遠く離れて住んでいた義父の介護がありました。もう一つは座骨神経痛です。さらに線維筋痛症だと診断されたこともあります。こうしたストレスが重なったのでしょう。
線維筋痛症の症状は、身体のさまざまなところがこわばったり、疲労や倦怠感、頭痛や落ち込んだ気分になったり、不安感や不眠に悩まされたりします。
私の場合は、これらすべての症状が出ていました。ちょうど50歳頃でした。
最初のきっかけはわかりません。また、どれがいつどのように影響したのか、今となってはわからないのですが、身体のあちこちがうまく働かなくなって、それが「うつ」の状態をひどくさせていったのだろうと思います。
家では、ずっとふさぎ込んでいて、昼もソファで寝ていました。
3年前に、いよいよ膝が曲がらなくなって歩くことも困難になり、家から近くて、整形外科とリハビリテーション科のあるクリニックに、わらにもすがる気持ちで行くことにしたのです。そのクリニックは、たまたまストレスフリー療法を実践していたのです。
クリニックの先生に勧められて、ストレスフリー療法を受けることにしたのですが、ここまで自分の体調が改善するとは思ってもいませんでした。
10日に1度のペースで通院しました。結論から言うと、まだ歩くときに杖を使うことがありますが、痛みやだるさ、不眠などは改善し、日常生活において困ることはほとんどなくなりました。食欲も出てきました。
何よりも、うつの症状が改善したのは驚きでした。脳の血流が増えたからなのか、あるいは身体の諸症状が改善され、ストレスが減ったからなのか私にはわかりません。その両方かもしれませんが、人生を前向きに考えられるようになり、生きる元気が出ました。1人で外出もできるようになりましたし、旅行にも出かけるようになりました。
私をサポートするために、家族は時間を削ってくれていましたから、私が明るくなったことで、皆、喜んでいます。
血流量の変化
初回受診時 | 2・16倍 |
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受診中最大値 | 3・94倍(80回目) |
※受診前と後の血流量の変化を調べたもの